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2008年3月16日 (日)

豊田白詩先生 (北里研究所付属東洋医学研究所)

 

 『十四経絡発揮』、『診家枢要』の滑伯仁の紹介は、豊田白詩先生から

だったと思います。

 私が鍼灸の研修を始めたころ(80年代前半)に、週に1,2回、白金台に

見えていました。上京してから5,6年は、その丘の上にある研究所の

病院に草鞋を脱いでお世話になり、若手医師として臨床、研究に

従事していました。上司にとっては扱い難い若手だったと思います。

 

 ところで、北里の東医研の、その頃の部長は岡部素明先生で、

初代の部長は、ご尊父、素道先生でした。素明先生の後は

三重四日市に居る、安井先生がドイツから帰国した後、部長職について

いました。

いわゆる、昭和の鍼灸復興で非常に大きな役割を果たした経絡治療学会派の

方々が主体の鍼灸研究室でした。

その鍼灸の方法は、切皮のレベルで針を止め、それ以上は深く刺さない、

独特の方法でした。六部定位診に基づいて、厳密に取穴して気血の調整を

するものでしたが、それで五臓六腑の微妙な調整を上手く出来るのですから、

素晴らしいものでした。

ところで、この豊田先生から鍼灸の神髄をチラリと覗かしてもらった

経験があります。ある朝、私の脈と顔つきを診て、前腕の一箇所に

針を刺入してくれました。ものの数分で、なんとなくソワソワ感が

とれて落ち着いた、快適な方向に見事に気を動かしてもらった

経験があります。使用したのは、心包経だったと思います、

奇穴のようなことを仰っていました。

 ところで、この豊田先生の師匠が丸山昌朗(まさお)先生で、

昭和医学専門学校卒の西洋医ですが、臨床は鍼灸と漢方に

徹していたようです。

現日本東洋医学会会長の石野先生もこの丸山昌朗(まさお)先生の

お弟子さんで、数々の優秀なお弟子さんを輩出しています。

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